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例えば「〜を問わず」の勉強法

日本留学から大学生活、日本就職まで、言語面で 専門的な徹底支援をする日本語のタネです。

 

JLPTの勉強で、文法は、一緒によく現れる言葉とセットで覚えましょう。

例えば、「〜を問わず」を考えてみましょう。

 

性別(男女)を問わず

賛成、反対を問わず

国内外を問わず

昼夜を問わず

季節を問わず

国籍を問わず

学歴(肩書き)を問わず

文系、理系を問わず

年齢を問わず

ジャンル(分野、領域)を問わず

場所(地域)を問わず

道路か公園かを問わず

 

ほら、何か見えてくるものがあると思いませんか?

単に、「〜は関係ない」ということではありません。

「国籍を問わず採用します」という場合、本来、国籍は区別されるものだったけれど(日本人を優遇する、など)、うちは / 今回は 関係ありません、という状況が見えてきます。

「季節を問わず収穫できます」なら、本来、収穫は夏だけだったけれど、この品種は夏に限らず、いつでも収穫できる、ということなのです。

つまり、本来は、区別があるのが普通だったけれど、区別はないですよ、というのが核になる部分です。

このことは、例文を多く目にすれば、感覚的につかめるものです。

 

多くの日本語学習者は、「〜を問わず」の前に来るのは、「性別」「男女」「季節」…というように暗記していることでしょう。暗記も無駄ではありませんが、さほど有効とも思えません。覚えるものが多すぎませんか?

それよりも、野いちごは林の切れ目の日当たりのいいところに生えやすい、というような、生態や環境を知っていれば理解しやすいのです。

 

丸暗記は、お勧めしません。

用法を身につけられるといいですね。

JLPTに合格していても、話すとメチャクチャな人、結構いますよ。これは残念〜

 

日本語のタネの日本語学習は、「覚える」ではなく、「わかる」こと、さらには、「使えるようになる」ことを目指して、コツをお伝えしています。

 

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文法学習は、生態・環境を知ると使えるようになりやすい
文法学習は、生態・環境を知ると使えるようになりやすい