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日本のお正月

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。

 

あけましておめでとうございます

みなさまにとって、新しい一年が祝福に満ちたものでありますようお祈りいたします。

 

さて、日本では、お正月は家族親族が集まる時期です。

私が学生の頃には、年末年始は、山手線がガラガラで不思議な風景だと思ったこともありましたが、時を経て、東京に定着する人が多くなり、今はどこへ行っても、少しのんびりした雰囲気があるだけで、いつもとさほど変わりません。

年末最後のクラスで、留学生に、年末や年始の挨拶について問われましたが、日本以外のアジアの国では、陰暦のお正月であるため、あまり特別感はなく、単に冬休みというだけかもしれませんね。冬休み明けには、試験も始まる頃なので、レポートや、試験の準備をするという声もよく聞きます。

日本のお正月が陰暦ではないのは、どうやら、明治期に「近代化」を急ぎ、太陽暦に一新しようとしたあたりから始まるようです。

時差のせいか、旧暦のお正月と行っても、国によっては時期が微妙にずれているらしいと思ったことがあります。

私はというと、クリスチャンなので、お正月に初詣に行くことはなく、キリスト教会で、年の初めというけじめの時に、いつもの日曜日のように礼拝しています。

そして、毎回の食事の支度を省くという意味では、お節料理を作ることは作るのですが、今の時代は贅沢で、いつまでも同じものを食べるのも嫌だということから、すぐにいつもの生活に戻っているように思います。

故国を離れている留学生には、少し寂しい時期かもしれませんね。

お節料理は、今では予約して買うものになっている
お節料理は、今では予約して買うものになっている